原発「危険神話の崩壊」 池田信夫 PHP新書
ISBN978-4-569-80262-6 720円 2012年2月
目次
はじめに
第1章 安全神話と危険神話
第2章 放射能はどこまで恐いのか
第3章 危険神話はなぜ生まれたのか
第4章 「空気」の支配
第5章 「リスクゼロ」を求める人々
第6章 「自然エネルギー」の幻想
第7章 電力自由化への道
第8章 合理的なエネルギー戦略
おわりに
全体に反原発=左翼、左翼憎しという感情で書かれているので、冷静な判断になっていない。「多くの学者がいっている」としばしばあるが、その学者はどういう人たちなのか、何を専門としているのか、など具体的にいっていない。だいたい、長期間にわたる低線量被曝の影響については、まだよくわかっていない、チェルノブイリの評価も定まっていないというのが本当だろう(広島・長崎は一瞬の被曝)。もっとも、放射性廃棄物を東京湾に捨てても構わないという立場のようなので、あまりコメントしても仕方ないと思う。
2012年4月記