私たちはこうして「原発大国」を選んだ 武田徹 中公新書ラクレ
ISBN978-4-12-150387-9 840円 2011年5月
目次
2011年論 新書版まえがきにかえて
はじめに 1946年のひなたぼっこ(ただし原子力的日光の中で)
1954年論 水爆映画としてのゴジラ 中曽根康弘と原子力の黎明期
1957年論 ウラン爺の伝説 科学と反科学の間で揺らぐ「信頼」
1965年論 鉄腕アトムとオッペンハイマー
1970年論 大阪万博 未来が輝かしかったころ
1974年論 電源三法交付金 過疎と過密と原発と
1980年論 清水幾太カの「転向」 講話、安保、核武装
1986年論 高木仁三郎 科学の論理と運動の論理
1999年論 JOC臨界事故 原子力的日光の及ばぬ先の孤独な死
2002年論 ノイマンから遠く離れて
おわりに
文庫版あとがきに変えて 「満州国」「ハンセン病療養所」「核」
索引
福島原発事故を受けて、緊急増補版として出版された。1954年論、1957年論あたりはまだ子供だったので、ああいう時代だったのかという感じ。正力松太郎や中曽根康弘の動きは知っていたが、ウラン爺こと東善作は、何かいわれてみればそういう人がいたような。
それにつけても、いまのホルミシス信奉者でですらたぶんびっくりする、放射線を浴びることをやっていた人たちがいたとは。
2011年5月記