津波災害

津波災害 河田恵昭 岩波新書新赤1286
ISBN978-4-00-431286-4 720円 2010年12月

もくじ
まえがき
序章 “安全な津波”はない
第1章 津波は恐ろしい
第2章 津波災害はくり返す
第3章 津波情報に注意せよ
第4章 津波が来たらどうする?
終章 津波災害に備える

 筆者も何回も繰り返しているように、津波には誤解が多いと思う。まず、“波”という言葉から、ふだんの水面(海面)の波がイメージされてしまうということ、もう一つは、「津波は必ず引き波」から始まるというもの。高さ50cmの津波といっても、ふつうの波とはまったく様相が異なっていることが理解されていない。津波警報が出ているときに、海岸に近づく人たちが後を絶たない現実では、いずれ大きな犠牲者が出ることは間違いない。

 でも、津波は地震によって引き起こされるが、地震と違うところは逃げられるということだろう。海に近いところでの強い揺れ、または周期の長い揺れは何にもました津波警報だ、ということが浸透すればいいのだが。

津波については、こちらを参照。
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/chikyu/jishin-05.htm

 注文をつけるとすると、過去に何回も大津波の襲われてるらしい、南西諸島について言及がないのが残念。

2011年1月記

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