世界史のなかの明治維新 芝原拓自 岩波新書黄3
ISBN4-00-420003-2 760円 2010年6月(19977年5月初版)
目次
はじめに
I 欧米列強と日本
II 「天皇の政府」の誕生
III 国家統一への内因と外因
IV 対外自立を目指して
V 「立憲」と「国権」への軌道
あとがき
いまではこうしたグローバルな視点で日本(日本史)を捕らえるということは珍しくないのだろうが、1977年当時は目新しかったのだと思う。列強のせめぎ合いの谷間といううまい位置にあったので、あまり長期的な展望なく、欧米に追いつこうとしていた当時の政府中枢の人たちの、その試行錯誤の結果偶然に、田のアジア諸国と比べて早く近代化への道が取れたのだと思う。
2011年5月記