日本語に主語はいらない 金谷武洋 講談社選書メチエ
ISBN4-06-258230-9 1,500円 2002年1月初版(2010年12月)
目次
序章 モントリオールの日本語教室から
第1章 日本語に人称代名詞という品詞はいらない
第2章 日本語に主語という概念はいらない
第3章 助詞「は」をめぐる誤解
第4章 生成文法から見た主語論
第5章 日本語の自動詞/他動詞を巡る誤解
終章 モントリオールか訴える
謝辞
参考文献
他人から、(私が書いた文に対し)「その分には主語がない」という指摘を受けることがある。でも何となく違和感を感じていた。漠然と日本語は主語を省略できる言語だし、いちいち主語を明記するとかえって変な日本語になると思っていた。
この本はもっと大胆に、主語が省略できるのではなく、主語がいらないという主張をする。「雨だ」だけで、立派な日本語だし、「ぼくはウナギだ」で十分わかる。
2011年4月記