気候変動とエネルギー問題

気候変動とエネルギー問題 深井有 中公新書
ISBN978-4-12-102120-5 840円 2011年7月

目次
まえがき
序章 クライメートゲート事件 暴かれた二酸化炭素陰謀説の陰謀
第1章 気候変動はどうして起こるのか
第2章 「地球温暖化」から「エネルギー問題」へ
第3章 未来のエネルギー源 核融合
第4章 これからどうするか
附録1 地球環境 気候変動の舞台
附録2 引用文献
あとがき

 筆者のいうようにIPCCが絶対に正しいわけではない。だが、筆者の主張する気候変動メカニズム=宇宙線の変化→雲の発生→気候変動も正しいかどうかわからない。それに、エネルギー問題の解決の切り札としてあげられているかくゆうごうについてはまやかしがある。つまり研究中のDT炉は放射性の三重水素(T)を使い、さらに反応によって中性子が出てくるダーティなものであることが、きちんと書かれていない。さらにいえば、もし人類が「無限」のエネルギー源を持ったら、今度はそれによる熱汚染の問題が出る。

2011年9月記

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