墨子よみがえる 半藤一利 平凡社新書
ISBN978-4-582-85589-0 760円 2011年6月
目次
前口上 墨子が読まれる秋(とき)
第一話 あまねく人を愛すること
第二話 国家百年の計は人材登用にあり
第三話 「天」と「鬼神」は存在する?
第四話 「運命論」「宿命論」を否定する
第五話 「君子は鐘の如し」について
第六話 義のために死すとも可なり
第七話 いかなる戦争にも正義はない
第八話 心の中に強靱な砦を築かん
後口上 墨子の精神を世界に広げよう
高校時代にその積極的非戦論を知った。ただ、みんなが墨子みたいにはなれないから、彼の理想の実現は難しいとも思った。確かに理想ではあると思う。世界中の紛争地域で「兼愛」が受け入れられるか。やはり人の即時的な意識のままでは、憎しみをあおる威勢のいい方が受け入れられやすいと思う。難しい。
2011年9月記