昭和史の深層 保阪正康 平凡社新書
ISBN978-4-582-85525-8 780円 2010年5月
目次
はじめに
第1章 満州事変前後の国家改革運動
第2章 2・26事件と新統制派
第3章 日中戦争と「現地解決・不拡大」
第4章 南京事件 戦場における残虐行為とは
第5章 太平洋戦争とその歴史的本質
第6章 毒ガス・原爆・大量殺りく平気を許した論理
第7章 北方四島、北海道占領をめぐるドラマ
第8章 「敗戦」と向き合うということ
第9章 東京裁判が真に問うていること
第10章 占領期にみる宰相の資質
第11章 占領は解放か、それとも抑圧か
第12章 強制連行の実態を考える
第13章 沖縄戦の本質を見つめる
第14章 慰安婦問題に見る「戦場と性」
第15章 昭和天皇の歴史的役割を分析する
おわりに
あとがき
目次通りの15の論点を論ずる。天皇の評価が甘いようだ。確かに靖国神社へのA級戦犯合祀に対する怒りはあっただろうが、己が戦争を遂行したという反省はない人だったと思う。自己保身といってもよい。
2010年6月記