日本近海に大鉱床が眠る

日本近海に大鉱床が眠る 飯笹幸吉 技術評論社
ISBN978-4-7741-42222-7 1480円 2010年5月

目次
プロローグ
第1章 海底に熱水鉱床が存在していた! 偶然の発見史
第2章 西太平洋にもあった海底熱水鉱床
第3章 有人潜水艇「しんかい2000」に乗る
第4章 サンライズ鉱床の発見とその後
第5章 遅すぎた発見 ライジングスター鉱床
第6章 海底熱水鉱床は商業ベースに乗るのか?
第7章 海底熱水鉱床の探査・資源量評価
第8章 海底熱水鉱床の将来
エピローグ
謝辞
参考文献

 黒鉱がかつての海底熱水の噴き出しとすれば、現在の海底熱水の噴出場所はいまできつつある黒鉱である。当然資源開発の対象になるだろう。それをやっていいのかどうか、やるとすればどうやればいいのかという問題は、まったく手つかずの状態のようだ。

 それにしても、1970年代初めの海嶺付近での熱水噴出の現場の発見も驚きだったが、海溝系での熱水の噴出の発見も驚きだった。火山活動をキーに考えればあり得ないことではないということは後での意味づけだし。

2010年6月記

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