北朝鮮を見る、聞く、歩く

北朝鮮を見る、聞く、歩く 吉田康彦 平凡社新書
ISBn978-4-582-85500-5 800円 2009年12月

目次
まえがき
第1章 北朝鮮の食文化 犬肉料理と薄味キムチと冷麺
第2章 映画は最大・最強の大衆芸術 プロパガンダと芸術を両立させた金正日
第3章 オペラ・マスゲーム 北朝鮮自慢の舞台総合芸術
第4章 北朝鮮の美術と「世界遺産」 見直される朝鮮画、高句麗古代壁画、小さい美術館「切手」
第5章 文学も体制維持・強化に奉仕 金日正讃歌から「ファン・ジニ」まで
第6章 教育とスポーツ 思想教育で体制堅持/エリート教育で国威発揚
第7章 観光資源と鉱物資源 白頭山と金剛山、温泉・鉱泉・レアメタル
第8章 マスメディアと交通事情 論文指導とテレビCM、増える自転車、「統一列車」が走る日
第9章 北朝鮮・旅のアラカルト ひと味違う旅・ユニークな旅
あとがき
参考図書・参考資料リスト
年表

 いちおう北朝鮮、とくに金一家の独裁体制には批判的なポーズをとっているが、「北朝鮮の工作員が13歳の少女を拉致したとは思えなかった」ということば(まえがき)に筆者の姿勢のすべてが現れていると思う。ようするに、北朝鮮に未練たらたら。

2010年1月記

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