ぼんやりの時間 辰濃和夫 岩波新書新赤1238
ISBN978-4-00-431238-3 720円 2010年3月
目次
一 「ぼんやり」礼賛 常識に逆らった人びと
二 ぼんやりと過ごすために その時間(とき)と空間(こころ)
三 「ぼんやり」と響き合う一文字
「ぼんやり」指南書。こんなことまで、指南書が出なくてはならない世の中?
最近よく知られているエピソード(本当の話?)
あるサモア人が、忙しそうに立ち働く日本人商社員に尋ねた。
「あなたたちはなぜそんなに忙しく働くのか」
「うんと働いて、給料たくさんもらうためさ」
「給料たくさんもらってどうする」
「せっせとお金を貯めるよ」
「お金を貯めてどうする」
「きれいな海辺に別荘を建てるよ」
「別荘を建ててどうする」
「そうだな、ゆっくり昼寝でもするよ」
「な〜んだ、そんなことか。俺は今ここでゆっくり昼寝しているがね。」
2010年5月記