進化から見た病気

進化から見た病気 栃内新 講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-257626-0 820円 2009年1月

目次
はじめに
第1章 「ダーウィン医学」とは何か
第2章 風邪をひいてから治るまで 〜「ダーウィン医学」を理解するための練習問題
第3章 ヒトは病気とどうつきあってきたか
第4章 感染症 〜ヒトと病原体の進化競争
第5章 生活の変化が引き起こした「文明病」
第6章 遺伝病 〜良い遺伝子・悪い遺伝子
第7章 トレードオフ進化 〜進化が作り出した身体の不都合
第8章 先端医療はヒトの進化を妨げるか
第9章 老化と進化
おわりに
もっと知りたい人のための参考図書
参考文献・資料
さくいん

 ヒトの病気のもととなる細菌・ウィルスは、宿主が死んでしまえば意味がないので殺さないようにうまく共存できるように進化し、ヒトのほうも細菌・ウィルスに対する防御反応を発展させてきた。その防御反応が“病気”であるという立場から説明する。

 また、長い間飢餓に悩まされてきた人類は、余分に摂取した栄養を体に蓄える仕組みを発達させてきたのだが、飢餓がなくなれば単なる肥満、さらにはいわゆる生活習慣病につながるという。

2009年2月記

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