幸田家のしつけ

幸田家のしつけ 橋本敏男 平凡社新書
ISBN978-4-582-85452-7 740円 2009年2月

目次
第1章 理詰めで教える掃除の達人
第2章 父に向けた手厚い看護
第3章 反発しながらも畏敬の心
第4章 父は遊ばせ上手
第5章 最もおいしいときに食す
第6章 無言で育む美しい心
第7章 「わかる」とは「結ぶ」こと
第8章 形が人を美しく見せる
第9章 着物は着こなしにある
第10章 言葉遣いに厳しく
第11章 父と娘の性教育
第12章 夫婦の不和で傷つく子の心
第13章 男の子に甘い父心
第14章 生死の最後の教え
あとがき
参考引用書籍一覧

 幸田文というと何か凛とした雰囲気を自ずから発している人というイメージがある。そうした彼女が、幸田露伴によってどのように育まれてきたかを訪ねる。筆者は幸田露伴の葬儀を小学生のときに目撃したことがあるので、思い入れも深いようだ。

 露伴というと、極めて合理的は判断をする人という印象がある。その彼がなぜ自ら娘を、炊事・洗濯・掃除まで教えなくてはならなかったのかを初めて知った。

2009年4月記

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