古代中国の虚像と実像 落合淳思 講談社新書
ISBN978-4-06-288018-3 720円 2009年10月
目次
はじめに
第1章 中国には多様な新石器文化があった
第2章 「夏王朝」はなかった
第3章 政治手段としての甲骨占ト
第4章 紂王は酒池肉林をしなかった
第5章 「共和」の時代は共和制ではなかった
第6章 「春秋左氏伝」の虚実
第7章 覇者は何人か
第8章 戦国時代の始まり
第9章 「孫子」は孫子が作っていない
第10章 「論語」の理想論
第11章 中国の統一は始皇帝の力ではなかった
第12章 秦王朝のスキャンダルの真相
第13章 作られた始皇帝伝説
第14章 秦末の反乱と説話
第15章 楚漢戦争と項羽の伝説
番外編 三国志の英雄たちと席壁の戦い
おわりに
主要参考文献
こういう本は評価が難しい。「『夏』王朝」はなかったかもしれないが、当時既に「王朝」はあったようだし。古代史、とくに説話に虚実が混じっているのは当然だから。
2009年12月記