環境問題をシステム的に考える 井村秀文 化学同人
ISBN978-4-7598-1323-4 1,800円 2009年3月
目次
まえがき 氾濫する情報に踊らされないために
序章 自然と人間が織り成す相互関係の把握と理解
第1章 宇宙船地球号の制御
第2章 地球の気候システムを理解する
第3章 地球環境の指標 生物の多様性と生態系サービス
第4章 進化的環境論
第5章 必然とされる文明の転換 低炭素、共生、循環型社会に向けて
第6章 コモンズとしての環境をどう管理するか
第7章 環境の経済学
第8章 資源・エネルギー利用と環境負荷
終章 アジアの視点から
参考文献
あとがき
出身が工学部だからだろうか、地球(環境)をシステム的に考えるまでに至った経緯が長い。1960年代の終わり頃から、そうした見方は地球科学の方では主流になっていたと思われるのだが。
いろいろなことを幅広く考えなくてはならない環境問題(木を見ないで森を見る姿勢が大事)を、どのように考え、どのような手段が必要なのかが、コンパクトにまとまっている。
2009年6月記