イケナイ宇宙学 フィリップ・プレイト 江藤巌他訳 楽工社
ISBN978-1-903063-29-4 2,500円 2009年3月
目次
はじめに
第1部 イケナイ宇宙学は家庭から
第1章 キミ、だまされてない? 春分の日と卵の関係
第2章 恥ずかしさも水に流そう コリオリ効果とバスタブ
第3章 熟語を考える 日常会話のイケナイ宇宙学
第2部 地球から宇宙へ
第4章 微笑みかける青空 なぜ空は青いのか
第5章 季節の移り変わり なぜ夏から秋へと変わるのか
第6章 人を惑わす誤解 月の満ち欠け
第7章 引力が問題だ 月と潮汐
第8章 大きなピザのような月 目の錯覚
第3部 夜空は広大で明るい
第9章 きらきら星よ どうして星はきらきらまたたくのか
第10章 明るい星、白い星 いろんな色の星
第11章 井戸の底から点を眺めて 昼間に星を見る方法
第12章 一番明るい星 地味に輝く北極星
第13章 天空の影 安全な日食観測法
第14章 西暦2000年の惑星大直列 やってこなかった大災害
第15章 流星、流星物質、隕石 小惑星衝突のインパクト
第16章 宇宙の曲率 万物の始まりにかんする誤解
第4部 人口無能
第17章 アポロにあきれた 「アポロ計画陰謀論」を暴く
第18章 冷笑される宇宙 ヴェリコフスキー対近代科学
第19章 はじめに、神がどう言ったとしても… 天地創造説と天文学
第20章 誤確認飛行物体 UFOと心と目の幻影
第21章 火星は第7ハウスにあり、金星はそこを出て なぜ占星術はうまくいかないのか?
第5部 スコッティ、妄想してくれ
第22章 ハッブルを知ったかぶる ハッブル宇宙望遠鏡についての誤解
第23章 星の売人 ダミーの命名
第24章 イケナイ宇宙学、ハリウッドへ行く 映画に登場したイケナイ宇宙学トップテン
お薦めの書籍など
謝辞
訳者あとがき
索引
訳者:はじめに、第1章、第22章〜24章、お薦めの書籍、謝辞=齋藤隆央。第2章〜8章=熊谷玲美。第9章〜16章=江藤巌。第17章〜21章=寺薗淳也
天地創造説とか春分の日の卵など、日本ではあまり一般的でない事柄もある。また、疑似科学(似非科学)一般を扱っている本でもないので、一時日本ではやったマイナスイオンとか、日本特有かもしれない血液型(向こうでは星座がこれに当たる?)などは出てこない。星の命名を商売にしているなんて、日本にはないと思う。
※ 占星術は歳差とからめて説明して欲しかった。
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/uchu/tenkyu.htm
の「用語と補足説明」参照。
それでも日本でも一部にカルト的支持がある(?)「アポロ計画陰謀論」、どうしてこんな陰謀論がはびこるのかは少し理解できないが、本当はこの本のように誠実に対応しなくてはならないのだろう。でも、あまりにもばかばか過ぎて…。科学の世界ではないが「9.11陰謀論」もあるなぁ。掘り下げると同根かもしれない。
2009年3月記