朝鮮総連 朴斗鎮 中公新書ラクレ
ISBN978-4-12-150298-8 840円 2008年12月
目次
まえがき
第1章 朝鮮総連の誕生 それは在日朝鮮人コミュニティーから始まった
1 朝鮮総連コミュニティーの原点
2 朝鮮総連の結成と北朝鮮への従属
3 帰国運動と朝鮮総連の急拡大
第2章 教育の変質 朝鮮学校では何が教えられたか
1 朝連、民戦と民族教育
2 民族教育から国家主義的国民教育へ
3 金日正絶対化教育と朝鮮学校の衰退
4 民族教育への転換を求める教育関係者と学父母
第3章 財政活動 金はどこから集まり、どこに流れたか
1 結成当時の財政活動
2 朝信協の朝鮮総連の加盟と財政活動の変化
3 許宗萬体制に組み込まれた朝銀
4 破綻への道のり
5 日本政府当局と朝鮮総連中央の熾烈な攻防
第4章 工作活動 裏の顔に蝕まれた権利擁護団体
1 権利擁護運動とは何だったのか
2 活発化する非公然・非合法活動
3 対南工作と工作組織の元締め
第5章 内部抗争 金日成・金正日に操られる指導者たち
1 内部抗争の源流 階級同盟派と民族派
2 朝鮮総連結成直後の抗争
3 「宗派狩り」と金柄植事件
4 韓徳銖体制の黄昏
5 許宗萬体制と指導部の形骸化
終章 朝鮮総連再建の道
あとがき
かつては数十万人のメンバーを抱えていた巨大組織も、現在では数万人にまで激減しているそうだ。当たり前だ。情報が入る日本で金王朝絶対支持ではやっていけないだろう。過去の負の部分も少し明らかになっているが、自らそれをただす姿勢を見せないと。日本の公安との怪しい関係も疑っている(総連本部売却をめぐるもと公安調査庁長官の登場など)。
2009年2月記