雪村いずみ物語 大下英治 平凡社新書417
ISBN978-4-582-85417-6 800円 2008年4月
目次
第1話 父のDNA
第2話 才能の芽生え
第3話 歌手デビュー
第4話 三人娘の出会い
第5話 激震 その青春の日々
第6話 ミッキーとの出会いと別れ
第7話 マリアを産んで
第8話 幸せな転機
第9話 波乱の中にも輝いて
第10話 挫折と希望
第11話 執念 恋も仕事も
第12話 慟哭 ふたりの死
第13話 ひとりぼっちからの再出発
第14話 いずみ伝説を超えて
第15話 「生涯歌手」宣言
あとがき
雪村いずみの足跡
参考文献
雪村いずみときくと、何となく“戦後”を思い出す。まだ現役なのに失礼か。また恋多き女というイメージが強い。恋多き女といっても、小悪魔的に(無意識かもしれないが)男を陥れるという感じでもない。そのあたりが、H月さんとか、OG目さんとかとは違うのか。
元祖三人娘(美空ひばり、江利ちえみ、雪村いずみ、二代目三人娘は中尾ミエ、伊藤ゆかり、園まりだった?)の中では、活動実績は一番地味だけど容姿は一番派手という印象もある。美空ひばりはお姐さんで怖い感じ(裏社会とのつながりも含めて、実際には面倒見のいい人だったらしいが、そもそもあまり興味がない)、江利ちえみは「サザエさん」の印象強い。凄惨な死に様も印象深い。雪村いずみは当時としてはハイカラなアメリカ的だった。
なかなか大変な人生だったようだが、半分は自己責任? まあ豊かな生涯だったともいえると思う(まだ亡くなったわけでもないけど)。
2008年5月記