サスティナビリティ学への挑戦

サスティナビリティ学への挑戦 小宮山宏編 岩波科学ライブラリー137
ISBN978-4-00-007477-3 1,200円 2007年11月

目次
はじめに 小宮山宏
1 サスティナビリティ学の提唱
 サスティナビリティ学への挑戦 小宮山宏・武内和彦
 サスティナビリティと共生思想 竹村牧男
 現場にみる「結んで、開く」の実践 佐藤仁
2 サスティナブルな社会像を示す
 サスティナブルな地球温暖化対策を目指して 住明正・三村信男
 東アジアの循環型社会を目指して 盛岡通
 経済と技術の共進化がもたらすサスティナブルな社会 井合進
3 地域社会のサスティナビリティ
 生物生産生態と地域社会を統合するサトヤマ概念 大崎満
 衛生環境と地域のサスティナビリティ
 生活(衣食住)の質の向上によるサスティナブルな地域社会の形成 古在豊樹
4 サスティナビテリティ教育と社会連携
 IR3Sによるサスティナビリティ教育の実践 味埜俊
 サスティナブルキャンパス 大学からの変革 花木啓祐
 サスティナビリティと市民社会
付録 サスティナビリティ学連携研究機構(IR3S)とは
はどこへ向かうのか

 人類社会を持続させるためにはどうすればいいか。そのためには生き方の変革をも含む、価値観の大転換が必要だろう。そして、それを実現するための生きる知恵をどう構築していくのか。当然これまでの学問の枠はいったん取り外して、つまり要素還元主義から、全体を俯瞰できる学問も模索する必要がある。これはその手がかりをつかもうとする、研究者たちの現況報告である。

 と書いてきたが、こうした視点が必要なことはすでに1960年代終わりから70年代の初めにかけていわれてきたこと。地球科学では当たり前の視点。まあ、それはいいとして、市民に訴えるなら、「サスティナビリティ学ではなく、もう少しわかりやすい言葉(日本語)はないものか。」

2008年1月記

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