「昭和」を点検する

「昭和を点検する」 保坂正康+半藤一利 講談社現代新書
ISBN978-4−06-2875950-7 720円 2008年7月

目次
「そしてどうしたの」 まえがきにかえて 保坂正康
序章 ありふれた言葉で昭和史を読む
第1章 世界の大勢 近代日本の呪文
第2章 この際だから 原則なき思考
第3章 ウチはウチ 国家的視野狭窄の悲喜劇
第4章 それはおまえの仕事だろう セクショナリズムと無責任という宿痾
第5章 しかたなかった 状況への追随、既成事実への屈服
五つのキーワード あとがきにかえて 半藤一利
本文関係略年表

 二人が上の五つのキーワードで、昭和史を語る。だいたいは個人論になっているので、歴史もおもに個々人の責任に着せられて、彼等を産み育てた組織や、その時代背景にはあまり踏み込んでいない。さらに昭和天皇に対する評価は甘すぎると思う。

2007年8月記

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