知床・北方四島 大泰司紀之・本間浩明 岩波新書新赤1135
ISBN978-4-11-431135-5 1,000円 2008年5月
目次
はじめに
第1章 流氷が育む生態系
第2章 海と陸との意外なつながり
第3章 地球に残された「最後の秘境」
第4章 生態系に迫る脅威
終章 自然遺産を守るために
おわりに
主な参考・引用文献
きれいなカラー写真満載で楽しい。一度は北方四島からカムチャッカ半島に行ってみたい。ただ、この本ではところどころ記述が感情に流れることがある。
ソ連邦の崩壊以後、経済優先の乱開発・資源乱獲という現実。これに対し、この本では「エコ・ツアー」を対置しているが、1万6千人という北方四島に住むロシア人がそれだけで食えるのだろうか。
流氷の起源は、アムール川河口沖ではなく、オホーツク海北西域、ここに世界最寒地シベリア中央部から吹いてくる風が浅い海を凍らすのだという。
2008年7月記