ピタゴラスの定理

ピタゴラスの定理 E.・オマール 伊理由美訳 岩波書店
ISBN978-4-00-005878-0 2,800円 2008年2月 

目次
まえがき
序章 イギリス、ケンブリッジ、1993
第1章 メソポタミア、1800B.C.
 追補1 エジプト人は知っていたか?
第2章 ピタゴラス
第3章 ユークリッドの『原論』
 追補2 芸術、詩、散文中のピタゴラスの定理
第4章 アルキメデス
第5章 翻訳者と解説者 500-1500
第6章 フランソワ・ヴィェトが歴史を作る
第7章 無限大から無限小まで
 追補3 オイラーの注目すべき公式
第8章 371個の証明、さらにいくつか
 追補4 折りたたみ式鞄
 追補5 アインシュタインとピタゴラスの出会い
 追補6 大変珍しい証明
第9章 主題と変奏曲
 追補7 ピタゴラスに関する奇抜な話
 追補8 乱用の場合
第10章 珍しい座標
第11章 記号、記号、記号
第12章 平らな空間から曲がった時空へ
 追補 誤用の事例
第13章 相対性理論への前奏曲
第14章 ベルンからベルリンへ、1905-1915
第15章 しかし宇宙のどこでも成り立つものか?
第16章 再考
終章 サモス島
付録
 A いかにしてバビロニア人は√2を近似したか?
 B ピタゴラスの3数
 C 二つの平方数の和
 D √2が無理数であることの一つの証明
 E 外接多角形についてのアルキメデスの証明
 F 第7章のいくつかの公式の証明
 G 式x2/3+y2/3=1の導出
 H 難問の解
年表
参考文献
図・写真のクレジット
訳者あとがき
索引

 ピタゴラスの定理を軸に(定理そのものも様々な証明方法を含めて)、話題はいろいろな方面に飛んでいく。ピタゴラスの定理から必然的にその存在がなくてはならなくなる無理数をピタゴラスは忌諱したのと同じ心理で、アインシュタインは「宇宙項」を加えた?

 訳者の伊理由美氏は75歳だというのに、その精力的な活動に驚くばかり。

2008年3月記

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