民族とネイション ナショナリズムという難問 塩川伸明 岩波新書
ISBN978-4-00-431156-0 740円 2008年11月
目次
はじI
第I章 概念と用語法 一つの整備の試み
第II章 「国民国家」の登場
第III章 民族自決論とその帰結 世界戦争の衝撃の中で
第IV章 冷戦後の世界
第V章 難問としてのナショナリズム
あとがき
読書案内
エスニシティ、民族、国民とたしかに使い方・使う人によって微妙に違う。感情レベルの対立とそれを煽る政治家(ときには「魔法使いの弟子」状態)、煽られる庶民。目次を見ても難しい問題ばかり。生物学的に「民族」なんて意味がない(すべてはホモ・サピエンス)といっても、それこそ意味がないし…。わずか10万年、本当はもっと短い間にこのように多種・多様の民族・言語に別れたことは興味深い事実ではあるが。
2008年12月記