こころの病気の誤解をとく

こころの病気の誤解をとく 藤本修 平凡社新書
ISBN978-4-582-85408-4 760円 2008年2月

目次
はじめに
第1章 なぜこころの病気は誤解されるのか
第2章 うつ病はこころの風邪か
第3章 統合失調症は治りにくい病気か
第4章 パーソナリティ障害は付き合いにくいのか
第5章 こころの病気を正しく理解するために 朝青龍騒動をてがかりに
参考文献
あとがき

 こころの病については、診断基準(DSM-IV-TRやICD)が整備されつつあるとはいっても、まだ実際には判断が難しいということが、第5章でも明らかにされる。また原因も簡単ではなく、生物学的、心理学的、社会学的な面を見る必要があるともいう。

 最近よく言われる「うつ病はこころの風邪」という言葉に対しても、確かに風邪と同じように誰にでも罹る可能性はあるが、風邪のように簡単に治るわけでもないということも書かれている。

 いろいろと参考になる本。

2008年3月記

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