ケネディ 土田宏 中公新書
ISBN978-4-12-101920-1 840円
目次
はじめに
第1章 「ケネディ家」の次男
第2章 「戦争の英雄」から下院議員へ
第3章 下院議員時代 リベラルと保守の狭間で
第4章 上院議員時代 結婚・入院・外交
第5章 大統領への道 予備選、ニクソンとの戦い
第6章 大統領の1000日
I 大統領就任 “ベスト&ブライテスト”とスピーチ
II ピックス湾事件 キューバ侵攻失敗
III ウィーン会談からベルリン危機へ
IV キューバミサイル危機 米ソ対決の秒読み
V 冷戦下の平和追求 核管理と平和部隊
VI 成果が乏しい内政
VII ベトナムという難題
第7章 暗殺
終章 女性スキャンダル、病、そして遺産
あとがき
参考文献 主要図版一覧
ケネディ関連書解題
ケネディ関連年表
マフィア幹部と結びついていた大組合幹部の不正は徹底的に暴こうとする一面、黒人の権利(自由民権運動)には曖昧な態度をとる。ピックス湾事件からベトナム参戦に至る闇。ウィーン会談でのフルシチョフのケネディに対する誤認(くみやすい相手)とキューバ危機対応時の決断。そして、小さいときからの病魔(脊椎損傷は第2次大戦中のものではなくもっと若いころからということ)、さらには女性スキャンダル。なんといっても不可解な暗殺。
筆者の評価も揺れているように見える。また、独自の暗殺犯の名指しも行われている。
2008年2月記