暴走する「地球温暖化」論 武田邦彦他 文藝春秋社
ISBN978-4-16-369890-8 1,524円 2007年12月
目次
はじめに 頭を冷やそう 渡辺正
I 人為的「地球温暖化危険論」への疑問
京都議定書の欺瞞 なぜ消えた「地球寒冷化論」 薬師院仁志
マイケル・クライトンの問いかけ 環境テロリストが増幅する「恐怖の存在」 薬師院仁志
温暖化論化する社会 科学を悪魔祓いする恐怖政治 薬師院仁志
日本は環境先進国の誇りを持て 大失敗の環境政策 武田邦彦
アル・ゴア氏は環境十字軍の騎士か 『不都合な真実』の“不都合な真実”
II ニセ科学としての「地球破滅論」
ダイオキシン、環境ホルモン、遺伝子組換え食品、アマゾン消失…
“木を見て森を見ず”の環境危機論 渡辺正&山形浩生
アスベスト、BSE、浄水器、抗菌、虫捕り禁止…
“環境原理主義”にご注意を 渡辺正&池田清彦
途上国ぶるのは止めよ
「環境破壊」超先進国は中国なり 岩瀬正則
III リサイクルもほどほどに
回収するくらいなら燃やせ 「家電リサイクル」百害あって一利なし 武田邦彦
環境問題を真摯に、かつ楽観的に考えるためのブックガイド 編集部
執筆者略歴
地球は温暖化している=その原因は人類が出している二酸化炭素だということに異議を唱えるのはいいのだが、逆に彼らの考えも絶対に正しいというわけでもない。お互いに謙虚な態度(地球環境についてはまだ根本的に解明できたとはいえないということを自覚すること)が必要だと思う。前提なしの、自分の思いだけの極論では説得力がない。
環境、地球科学の専門家が執筆陣にいないのでやむを得ないが、データが古いし、大気中の二酸化炭素の増加分の起源などもまだよくわかっていないはずである。
今朝(7月4日)のNHK「おはよう日本」の中の「まちかど情報室」の中で、地球に優しい“繰り返し使えるラップ”が紹介されていたが、繰り返し使用するためにはお湯(場合によっては洗剤も必要)で洗わなくてはならないので、それをきちんと評価しているか気になるところである。
もっといえば、ダイオキシンの発生源、環境ホルモンの危険性など、環境主義者(?)にも新しいデータを反映してもらいたい。つまり、予防原則はまだ評価が定まらないことに対して適用されるべきものであって、それほど危険はないとわかったものに対しては、警戒を解くということも必要だと思う。リスクは0にできないので、かねあい(バランス)の問題だが。
さらにいえば、「異常気象」をすべて「温暖化」に結びつけるマスコミなども確かにひどいと思う。「異常」といっても、気象庁の定義は30年に1度起こるか起きないか程度のもので、30年なんか地球の長い歴史にとってはほとんど一瞬、つまり過去には何回も起きている現象のはずである。
2008年7月記