マラソンの神髄

マラソンの神髄 瀬古利彦 ベースボールマガジン社
ISBN978-4-583-03946-6 1,600円 2006年12月2007年2月2刷

目次
はじめに
第1章 原点 惨敗の初マラソン
第2章 トレーニングの基本 これが瀬古イズムだ
第3章 究極のマラソン練習 常勝ランナーの必勝法
第4章 レースに勝つ 生きるか死ぬかの戦い
第5章 瀬古利彦の百か条 マラソンの神髄
マラソン練習メニュー
瀬古利彦全成績
あとがき

 瀬古利彦・宗兄弟・中山竹通以来日本のマラソンの男子はふるわない。たぶんそれに危機感を持った瀬古利彦が書いた本。だから練習メニューも公開?

 絶頂期にぶつかったモスクワオリンピック(日本は不参加)などの悲劇的な面もある。

 印象に残っているのは1977年の福岡マラソンで第5位(確か日本人では第1位)になったとき、当時の陸連会長の河野兼三氏が飛び上がって喜んで、瀬古に抱きついたことだ。忙しい政治活動の合間に名前だけない陸連会長の職もきちんとこなしていて、その目の前に早稲田後輩の、しかもまだ学生の瀬古が飛び込んできたのがよほど嬉しかったのだろう。

2007年2月記

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