核燃料サイクルの闇 秋元健治 現代書館
ISBN4-7684-6931-0 2,300円 2006年7月
目次
はじめに
序章 各時代のはじまり
I 原子爆弾への憧れ 各工場の建設
II 女王陛下の原発 その栄光と挫折
III “ウィンズケール・ファイアー” 封印された核事故
IV イギリスの再処理事業 技術的困難と商業主義
V ウィンズケール公聴会 核貿易と“プルトニウム社会”
VI 繰り返される事故 泊まらない放射能漏洩
VII 不可解な死 ガンと白血病に苦しむ人々
VIII 地域住民 放射能汚染と失業の狭間で
IX 各産業の労働者 雇用維持と被曝労働
X 再処理 その構想と誤算
XI 遅れてきた日本の核燃料サイクル 六ヶ所村
終章 各時代の終焉と負の遺産
註
参考文献
おわりに
セラフィールド(ウィンズケール)の核施設の話だが、あまりにも日本の状況と似ている。産業のない貧しい地域を狙って「札束で頬を叩き」、都合の悪いことは隠蔽する。
すごく細かいことをいうと、イギリスのウラン235濃縮も最初はガス拡散法ではなかったか(現在はヨーロッパ共同で遠心分離法)、またプルトニウム239原爆の爆発力がウラン235原爆よりも大きいということはないと思う。
2007年6月記