人口学への招待

人口学への招待 河野稠果(しげみ) 中公新書1910
ISBN978-4-12-101910-3 860円 2007年8月

目次
はじめに
序章 人口問題 急増から激減へ
第1章 人口学の基礎
第2章 生命表とその応用
第3章 少子化をめぐる人口学
第4章 人口転換 「多産多死」から「少産小死」へ
第5章 生殖力と出生率 生物的・行動的「近接要因」
第6章 結婚の人口学 非婚・晩婚という日本的危機
第7章 出生率低下と戦後社会 五つの社会経済理論
第8章 出生率の予測 可能性と限界
第9章 将来の人口推計 未来を読む人口学
第10章 人口減社会は喜ばしいか
あとがき
記事ABC
参考文献

 人口統計の見方から、なぜ日本の人口が急増から激減へと大転換したのかの解明を試みる。とはいっても、これはという解答を出すことは難しい。だが、現実は急速な老齢化社会。すなわち世代間扶養システムを前提とすると、1人そこそこが1人の老人を扶養する社会。

 長い目で見れば、日本の適正人口は、日本だけで自給自足できる程度なのだろうが。

2007年10月記

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