背信の科学者たち

背信の科学者たち ウィリアム・ブロード ニコラス・ウェイド 牧野賢治訳 講談社ブルーバックス
ISBN4-06-257535-3 1,140円 2006年11月

目次
訳者序文
まえがき
第1章 ひび割れた理想
第2章 歴史のなかの虚偽
第3章 立身出世主義者の出現
第4章 追試の限界
第5章 エリートの力
第6章 自己欺瞞と盲信
第7章 論理の神話
第8章 師と弟子
第9章 圧力による後退
第10章 役に立たない客観性
第11章 欺瞞と科学の構造
訳者解説
訳者あとがき
ミスコンダクト関係の一般向けのおもな参考文献、Webサイト
原書記載の参考文献
さくいん

 科学者の不正行為(ミスコンダクト)のさまざまな例を挙げ、なぜそのようなことが起きてしまったのかを解説する。科学も人が担っていること、その人は歴史を持った社会に中で生きているということを考えると、それから超越した科学なんてありっこないという典型的な例であると思う。

 この本(訳書(旧版))は1988年に化学同人社からでたものの再出版。巻末に訳者による最近の事例集(旧石器発掘捏造事件、ヒトES細胞捏造事件(韓国)、東大多比良教授研究室事件など)がついている。

2007年5月記

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