江戸の転勤族

江戸の転勤族 高橋章則 平凡社
ISBN978-4-582-84228-9 2,600円 2007年7月

目次
序章 出会いの物語
第1章 書物の移動が語る歴史 飛騨郡代元締手代菊田泰蔵
第2章 狂歌撰集から見えてくる世界 「在」字付き地名表記の謎
第3章 手代の経歴 陸奥代官手代尾崎第八郎一徳
第4章 手代と狂歌
おわりに

 幕府直轄領に赴任する転勤族、でもキャリア公務員?である代官、その代官に使える下級武士(ともいえない)手代。上司の異動に伴い上司に従う手代もいるが、自分が気に入ったところにとどまる手代もいる。

 そのなかの狂歌を趣味とする二人の手代の消息を追う。エリートでない彼らの足跡を追うのはなかなか大変だということがわかる。でも、私の興味であるその手代の悲喜こもごもだったはずの日常生活はどうだったのかというところまでは、まだ掘り下げられていない。

2007年9月記

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