多神教と一神教 本村浚二 岩波新書新赤967
ISBN4-00-430967-0 740円 2005年9月
目次
プロローグ 神々とともに生きる古代 ポンペイを歩く
第1章 「死すべき人間」と神々 メソポタミアの宗教
第2章 来世信仰と一神教革命 エジプトの宗教
第3章 神々の相克する世界 大文明の周縁で
第4章 敬虔な合理主義者たち ギリシャの宗教
第5章 救済者として現れる神 ヘレニズムの宗教
第6章 普遍神、そして一神教へ 神々はローマ帝国にそそぐ
エピローグ 宗教と道徳
あとがき
引用資料・主要参考文献
索引
ポンペイの春画が上書きで隠されていることから始め、当時までの地中海沿岸の宗教を概観し、最後にすでにそのころ(キリスト死後100年も経っていない)、キリスト教的道徳観がローマにも浸透し始めたことを想像する。
一神教の背後には、救済を待ちわびる人びとがいて、さらにはアルファベット(誰もが使える文字)の発明があったという。
いずれにしても、私には「神との契約」という概念がわからない。
なお、エジプトの一神教革命とサントリーニ火山の噴火については、こちらも参照。
2006年8月記