真説 鉄砲伝来

真説・鉄砲伝来 宇田川武久 平凡社新書
ISBN4-582-85346-3 800円 2006年10月

目次
はじめに
第1章 百年通説の打破
第2章 「鉄炮記」の全容
第3章 畿内争乱と鉄炮
第4章 炮術の発生と南蛮流の流行
第5章 炮術師の諸国遍歴と鉄炮の伝播
第6章 国友鉄炮鍛冶と炮術師
第7章 鉄炮衆の編制と秘伝の軍用化
第8章 対外戦の中の降倭と鉄炮
むすび
あとがき
鉄炮関連年表
史料および参考文献

 鉄炮は種子島からだけから渡ってきたものではないこと、従来の根拠であった「鉄炮記」は種子島家の功績を称えるために書かれたもので、史料的な価値はそれほど高くないこと、などから、種子島渡来説に異議を唱え、多元伝来説を唱える。

 また、豊臣秀吉の朝鮮侵攻の際に、降倭から日本の優秀な鉄炮製作技術が挑戦に伝わったという説も展開する。

 表題以外は“鉄炮”という字を使っているこだわり。

2006年12月記

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