幻の東京赤煉瓦駅 新橋・東京・万世橋 中西隆紀 平凡社新書337
ISBN4-582-85337-4 700円 2006年8月
目次
第1章 新橋、馬車鉄道から始まる
第2章 東京最長の遺産
第3章 駅を回転させた泉鏡花
第4章 踏切なき水辺(万世橋〜新宿)
第5章 神田、幻の駅
第6章 芥川『餓鬼窟目録』と「みかど」
第7章 広瀬・杉野「群臣」像の謎
あとがき
参考文献
新橋−東京−万世橋と連なる赤煉瓦。おもに今は駅としては残っていない万世橋駅の歴史を追う。当時近代国家になろうとしていた日本は、その証しとして鉄道の立体交差にこだわったらしい(新宿からの都心に入る中央線はうまくお堀を利用して立体交差を実現)。それが今日まで残るこれらの赤煉瓦。
かろうじて少し痕跡を残す赤煉瓦駅の一つ万世橋。その一部を使って交通博物館があったわけだが、それも今年の5月に閉館になった(鉄道博物館として大宮に移転、2007年開館予定)。そのWebサイトにも万世橋駅の歴史の話が載っている。
http://www.kouhaku.or.jp/mansei/history.html
2006年10月記