キリマンジャロの雪 ヘミングウェイ 龍口直太カ訳 角川文庫
ISBN4-04-213504-8 540円 昭和44年12月改訂版初版 平成11年5月25冊
目次
北の方ミシガン湖にて
大変短い話
エリオット夫妻
二つの心臓をもつ大川(その一)
事の終わり
殺し屋
異国にて
白い象のような丘
アルプスの牧歌
清潔な明るい場所
世の中
キリマンジャロの雪
フランシス・マコンバーの短い幸福な生涯
人と作品
ヘミングウェイ
短編作品について
解説
年譜
キリマンジャロ登山に向かう飛行機の中で読んだ。この短編集はかつて読んだことがある。
殺し屋は高校生の時に、英語の授業でも読まされた。評価の難しい短編集。寂寥感・厭世観みたいなものは伝わってくるが、それ以上ではない。また昔はこのように、サファリはほんとうに狩りをしていた時代があったこともわかる。最後のフランシス・マコンバーの短い幸福な生涯は、マッチョがいいという単純な価値観のみ?
キリマンジャロの雪の冒頭(小説部分とは無関係)、「キリマンジャロは、高さ19,710フィートの、雪におおわれた山で、アフリカ第一の高峰だといわれる。その西の頂はマサイ語で、“神の家”(ヌガイエ・ヌガイ)と呼ばれ、その西の山頂のすぐそばには、ひからびて凍りついた一頭の豹の屍が横たわっている。そんな高いところまで、その豹が何を求めてきたのか、今まで誰も説明したものはいない。」(滝口直太郎訳)
2006年9月記