ケプラー疑惑

ケプラー疑惑 ジョシュア・ギルダー、アン-リー・ギルダー 山越幸江訳 地人書館
ISBN4-8052-0776-0 2,200円 2006年6月

目次
序章 科学革命に隠れた殺人
第1章 葬送
第2章 ケプラーの惨めな生い立ち
第3章 チュービンゲン大学からの放逐
第4章 ティコの天体観測
第5章 錬金術
第6章 爆発する星
第7章 ティコ・ブラーエの島
第8章 ティコの宇宙体系
第9章 国外追放
第10章 『宇宙の神秘』
第11章 ケプラーの結婚
第12章 ウルサス事件と不吉な出会い
第13章 宮廷数学官
第14章 スティリアでのプロテスタント弾圧
第15章 プラハで対立する
第16章 ケプラーの裏切り
第17章 ティコとルドルフ帝
第18章 メストリンは沈黙する
第19章 はかりごと
第20章 ティコの死
第21章 墓穴の中
第22章 症状は語る
第23章 最期の13時間
第24章 ディコの錬金術
第25章 犯行の動機と手段
第26章 盗み
第27章 ケプラーの三法則
エピローグ

 ケプラーの頭脳がなければ、ティコの精密なデータも意味がなかっただろうし、ティコの精密なデータがなければ、ケプラーの頭脳も意味がなかっただろう。

 ティコとケプラーが一緒に仕事をするようになって間もなく、ティコは死んでしまう。これが偶然かどうか。この本はそこに焦点を当てている。

 原典を当たれない読者としては、そういう判断もなし得るのかなぁという程度である。

2006年10月記

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