父と子の多摩川探検隊 河口から水源へ 遠藤甲太 平凡社
ISBN4-582-83281-4 1,600円 2005年9月
目次
読書のみなさまへ
川と海が出会うところ 河口−新六郷橋
川辺の死者たち 新六郷橋−ガス橋
たましいの川 ガス橋−二子橋
コゴミの谷戸 二子橋−登戸
ワンドの鯉魚 登戸−矢野口
カラスと話をする人 矢野口−立川
修羅のなぎさ 立川−昭島
川のほとりで食べた果実 昭島−青梅
文士たちの食べた蕎麦 青梅−鳩ノ巣
むかしみち 鳩ノ巣−テ沢
湖底の記憶 テ沢−諸畑橋
八月の石にすがりて 諸畑橋−一之瀬川橋
泳ぐ山登り 一之瀬橋−一之瀬本流
だれもいない村 一之瀬林道−作場平
始まりも終わりもない旅 作場平−水干
ふたたび読書のみなさまへ
平凡社「月刊百科」に連載されていた(2003年11月号〜2005年1月号)ころから読んでいた。河口から水源までの旅は多くの人が考えるだろうが、実際は中々大変である。あの多摩川(うちからも近い)も、かなりの技術・体力がないとこうした旅は無理。とくに、テ沢−諸畑橋、一之瀬橋−一之瀬本流付近。一之瀬本流付近は、この父子(父はかなりの登山家)もヘルパーを頼んでいる。
父親と中学生の息子(一人息子)の関係も、極めて良好(丸ゴチの部分が息子の台詞)。素直すぎるくらいの息子。
一応私も水源の水干は訪れたことがある。笠取山、唐尾松山参照。
2006年2月記