新しい高校地学の教科書 杵島正洋・松本直記・左巻健男編著 講談社ブルーバックスB1510
ISBN4-06-257510-8 1,150円 2006年2月
目次
はじめに
第1章 地球の形と構造(松本直記)
第2章 地球をつくる岩石と鉱物(萩谷宏・杵島正洋)
第3章 地震・火山・プレート(杵島正洋)
第4章 変わりゆく地表の姿(杵島正洋)
第5章 地球と生命の進化(杵島正洋・萩谷宏)
第6章 大気と海が織りなす気象(高木淳子・松本直記)
第7章 海洋がもたらす豊かな環境(杵島正洋・左巻健男)
第8章 太陽系を構成する天体(縣秀彦)
第9章 恒星と銀河、宇宙の広がり(有本淳一)
編者・執筆者一覧
参考図書
さくいん
私のWeb「われわれは何者か」と、内容、読者対象が重なっている。本は有料(図書館から借りればただ)で、持ち運びが簡単。Webはただだが、インターネットに接続できる環境でないと読めないという違いがある。そういう意味で棲み分けは可能だが、内容と構成もかなり違っていると思う。
基本的には私のWebと同じ問題意識、すなわちこの本の最後(350ページ)に書いてあるように、「自分自身が何者であるのか、どこから来て、どこへ行こうとしているのか」だれでもが持つであろう根源的な問いに対しに、「地学」という理科の教科の一分野(科目)が、今日どこまで答えることができるようになったかということに答えようとはしていると思う。
だがその肝心の人類の歴史についてはまったく触れられていない(新しい高校生物の教科書でも)。これは「新しい高校理科の教科書」シリーズとしてはまずいと思う。
本の内容・記述についての細かい疑問(私の誤解?)はたくさんあるが、幸い編著者の一人が私が管理人をやっている「理科と教育メーリングリスト」の会員でもあるので質問し、その解答を待ってこのページでも追記していきたい。
2006年2月20日記
まず、この私の「われわれが何者か」という問いのの中身に、人類の歴史(進化)が含まれているというのが共通問題意識だという認識がが間違っていました。初めから「人類の歴史」にはそれほどの重きを置いていなかったようです。(2006年2月26日追記)