ウィルスと人間

ウィルスと人間 山内一也 岩波科学ライブラリ
ISBN4-00-007444-X 1,200円 2005年5月

目次
はじめに
1.ウィルスの歴史は長く、人類の歴史は短い
2.進化の推進力となったウィルス
3.ウィルスはどのような「システム」か
4.ウィルスと生体のせめぎ合い
5.ウィルスに対する対抗手段
6.現代社会が招くエマージングウィルス
7.エマージングウィルスの時代をどう生きるか
8.ウィルスと人間の関係を考える

 一つ一つ正体が明らかになったウィルスにはそれなりの対抗手段をとることができる。だが、突然毒性を持つようになったウィルスにはどうか。SARS、鳥インフルエンザなどの記憶も新しい。動物間のウィルスが、人間に感染するようになったわけだ。しかも社会のグローバル化によって、感染もグローバル化する。

 この本でも少し触れられているが、逆に人(人間社会)でのウィルスが野生動物に害を及ぼす可能性も大いにあるし、現実にも起こっている。

2005年8月記

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