マクロ進化と全生物の系統分類(シリーズ進化学1) 岩波書店
ISBN4-00-006921-7 3,600円 2004年12月
目次
序 ヒト、地球、生命、そして進化(佐藤矩行)
1 進化がもたらした多様性の認識 分類学の挑戦(柁原宏、馬渡峻輔)
2 分子系統でたどる生物の進化(長谷川政美)
3 先カンブリア時代からカンブリア紀の生命の歴史(大野輝文)
4 植物が語る進化(西田治文)
5 絶滅という進化(川上紳一)
結び(石川統)
「進化論」から「進化学へ」とキャッチフレーズとするシリーズの1巻。
生物の分類、系統樹は進化の道筋をたどりたい。最近は分子系統学の発達により、かなりそれが可能になってきた。とはいっても、その分類の根本(3ドメイン)とその進化の関係さえ、まだ確立していないようである。
私が興味を持っている生物の大絶滅はもっと難しい。「確定」しているという白亜期末の大絶滅だって、どういうメカニズムで大絶滅が起きたのか、あるいは逆に生き残った種はどうやって生き残ったのかなどは未解明であろう。
被子植物の起源についてはほとんどわかっていないということもわかった。
「コラム」は授業でも使えるネタがたくさんある。
マクロ進化と全生物の系統分類
化学進化・細胞進化
発生と進化
ヒトの進化
2005年1月記