千里眼事件 長山靖生 平凡社新書299
ISBN4-582-85299-8 720円 2005年11月
目次
はじめに 科学と想像力
第1章 メディア時代の「科学」「新発見」
第2章 「千里眼」の出現
第3章 千里眼の「証明」
第4章 社会的事件としての千里眼
第5章 念写をめぐる論争
第6章 スキャンダルと心霊への傾斜
第7章 明治末期の「科学」の揺らぎ
あとがき
主要参考文献
索引
隠した文字を言い当てる、フィルムに念写する、さらには事件を暴いたり、未来を予測したりという千里眼。その信憑性を確かめるべき実験も、千里眼の能力を持っているという人側のコントロールでしかできない。疑う者がいると能力が発揮できないという理由で。
明治のことと笑ってはいられない。地震の「予知」も同じ。地震雲、大気中イオン濃度、FM電波伝播異常など。信ずる者(だけ)が救われる?
2005年12月記