大江戸の姫様 関口すみ子 角川選書
ISBN4-04-703381-2 1,400円 平成17年(2005年)8月
目次
はじめに
第1章 姫さまのお楽しみ
第2章 姫さまのお輿入れ
第3章 姫さまの記憶
雄を超えようとした英雄
あとがき
主要引用参考文献
掲載図版出典一覧
年表
可愛いけど、わがままという印象の姫さま。たしかにそういう姫もいたらしい(年取っても俗世にいる間は「姫」)。でも、姫さまの最大の仕事は「お家」を存続させるために子供を作ること(そういう意味では殿さまも同じ)。何気なく枕元に置かれている狗張子は、使用済みの懐紙をいれるためのもので、それは証拠として姫さまの実家に送られたという。殿さまも姫さまもプライバシーがない大変な生活。子作りマシーンということ? 現在ではこのようなことは皇室くらい? もともとそういう価値観で子どものころから育てられていないと、適応が難しいだろう。
2005年9月記