日本全国路面電車の旅 小川裕夫編著 平凡社新書275
ISBN4-582-85275-0 840円 2005年5月
目次
Part 1 北海道の路面電車
第1章 北海道遺産にも指定 札幌
第2章 五稜郭と函館山をつなぐ 函館
Part 2 関東の路面電車
第3章 首都・東京に最後まで残った都電 都電荒川線
第4章 名所・観光スポットが盛りだくさん 江ノ島電鉄
Part 3 中部の路面電車
第5章 高岡に息づく古代の薫り 万葉線
第6章 自動車王国を走り続ける路面電車 豊橋鉄道東田本線
Part 4 関西・中国の路面電車
第7章 チャレンジ精神がいっぱい 岡山電気軌道
第8章 日本最大の路線数・車両数を誇る 広島電鉄
Part 5 四国の路面電車
第9章 坊ちゃんも愛した路面電車 伊予鉄道市内線
第10章 世界の路面電車が勢揃い 土佐電気鉄道
Part 6 九州の路面電車
第11章 坂道をトコトコ走る路面電車 長崎電気軌道
第12章 路面電車近代化の先駆け 熊本市電
第13章 桜島を眺めながら走る最南端の路面電車 鹿児島市電
あとがき
鉄道には二つあり、鉄道事業法に定めるものと、軌道法に定めるものであるといううんちくから始める。一般に路面電車は軌道法(特別な事情がある場合以外は道路に敷設すべし)を指すが、鉄道事業法(道路に敷設してはならない)でも、「国土交通大臣の許可を受けた場合」は道路に敷設できるので、その区別は曖昧である。例えば鉄道事業法に基づく江ノ島電鉄も、路面電車の性格を持っている。
いずれにしても、だいぶ見直しをされていて、あるいはその意義が認められ始めているが、全体としては今なお経営面を含めて厳しい状況におかれている路面電車。その路面電車に愛情を持って、全国の路面電車をレポートしている。
2005年6月記