日本恐竜探検隊 真鍋博・小林快次編著 岩波ジュニア新書485
ISBN4-00-500485-7 780円 2004年11月
目次
はじめに
地質年代表
恐竜の骨の名称
1 恐竜とは何だろう
2 サハリンのニッポノサウルス
3 夕張の鎧竜
4 神流のスピノサウルス竜
5 手取層群の恐竜たち
6 勝山のフクイサウルス
7 鳥羽のティタノサウルス類
8 御船層群の恐竜たち
9 日本の恐竜研究はいま
編者紹介・執筆者紹介
本書でとくに解説した論文一覧
私が若いころはまだ日本では恐竜化石がほとんど見つかっていなかった。ところが最近は、日本各地から続々と恐竜化石が見つかっている。ただ、見つかっているのは全身骨格とはほど遠い、体のごく一部のものだ。そのような小さな化石から、本体を割り出し、さらにいろいろなことがいえるのには驚く。
30年前までは、「恐竜は、三畳紀(2億5100万年〜1億9960万年前)後期の終わりに爬虫類から進化し、白亜紀の終わりに絶滅した。」だったのが、最近は「恐竜は、三畳紀のはじめに主竜類(爬虫類の一グループ)の系列から進化し、白亜紀後期の大量絶滅によって多くは絶滅したが、鳥となった恐竜は現在も生きのびている。」ということになったらしい。
2005年1月記