中国激流

中国激流 13億のゆくえ 興梠一郎 岩波新書
ISBN4-00-430959-X 780円 7月

目次
序章 岐路に立つ改革
第1章 地殻変動
第2章 官が民を食いつぶす
第3章 成長のひずみ
第4章 未来への胎動
終章 激流のなかへ
参考文献
あとがき

 中国を見極めるのは難しい。まず情報が入ってこない。だが動いているのは確かだろう。

 都市内部、都市と農村、地域間、業種間の格差はどんどん広がっているという。また、政府が情報を統制しようとしても、いまはインターネットがある。

 この夏の四川省の「田舎」の旅では、農村もそれなりに豊かになっている(場所もある)と思った。それは、各家々にまで、かつてはあこがれであったカラーTVが巨大パラボラつきで普及していたこと、観光村でない放牧主体の農村の個人の立派な家と、最新の電気製品や家具調度。限られた場所しか見ていないが。

2005年8月記

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