ディーゼルこそが地球を救う 小川英之・清水和夫・金谷年展
ダイヤモンド社 ISBN4-478-87101-9 1,600円 2004年4月
目次
序章 ディーゼルに乗るということ
第1章 なぜ、日本ではディーゼルが叩かれるのか
第2章 ガソリンvsディーゼル それはいつも戦いの歴史だった
第3章 いよいよスーパークリーンディーゼルの世紀
第4章 改めて問う、いまなぜディーゼルなのか
第5章 燃料電池・水素エネルギー社会で活躍するディーゼル
コラム 清水和夫の、走りながら考える最新ディーゼルあれこれ
終章 ディーゼルニッポン戦略会議
ディーゼルなしに未来は語れない
あとがき
いま、ディーゼルは悪者である。だがほんとうにそうであろうか。ガソリンエンジンと比べると、燃費は圧倒的によい。つまり、石油の消費量は少なく、二酸化炭素発生量も少ない。それに、ディーゼルエンジンの方がガソリンエンジンよりもはるかに長持ちをする(車も長持ちをする=これは重要である)。これだけを考えれば、環境負荷は小さいはずである。
だが、NOx、粒子(すす)はガソリンエンジンより多く出してしまう。これが日本では問題になり、ヨーロッパでは燃費の良さ(二酸化炭素排出量の少なさ)が評価されているわけである。
だからディーゼルエンジンも、排ガス中のNOxや粒子を減らせばガソリンエンジンよりもいいことになる。こうして、スーパークリーンディーゼルが研究されている。こうしたものを使ったディーゼルハイブリット車が将来有望なのかもしれない。
2004年6月記