海を失った男

海を失った男 シオドア・スタージョン 君島正編 晶文社
ISBN4-7949-2737-1 2,500円 2003年7月

目次
ミュージック
ビアンカの手
成熟
シジジイじゃない
三の法則
そして私のおそれはつのる
墓読み
海を失った男
編者あとがき 君島正

 スタージョンの短編・中編集。

ミュージック:精神病院に入院している男の妄想と現実。猫がネズミを捕えて殺すように、僕も…、大好きな音楽を背景に。

ビアンカの手:白地の少女の美しい手に見せられた男は、その手のためだけに結婚する。だが、その手には彼に何をしたのか点。

成熟:ホルモン異常で成熟できない、でもその故にさまざまな創造性を示す男。ホルモン治療の結果は?

シジジイじゃない:夢か現実か、夢ならば過去を取り戻せるか。自分の前に現れる過去の自分。

三の法則:地球人が大変なウィルスに汚染されていることを知った宇宙人は三人で一組。調査のために別れて地球人に入り込む。その調査結果は?

そして私のおそれはつのる:本当の力はどうやって得られるのか。

墓読み:墓にはその人のすべてが書き込まれている。墓読みから墓の読み方を習った男は、自分を裏切って死んだ妻の墓を読もうとする。

海を失った男:宇宙船の事故で首まで砂に埋まり、死を迎える男の独白。

感想:スタージョンはかつて(高校生のころ)、「人間以上」を読んだことがある。スタージョン(1918-1985)はアメリカでは再評価されているらしく、個人の短編全集が出ているという。

 本は読むタイミングがあり、今の私にはこの本はそれほどおもしろくなかった。当時は新鮮だったであろうアイデアが、現在では陳腐なものになってしまったということもあるかもしれない。

2003年10月記

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