宇宙の素顔

宇宙の素顔 マーティン・リース 青木薫訳 講談社ブルーバックスB1417
ISBN4-06-257417-9 940円 2003年8月

目次
はじめに
プロローグ
第1部 ビッグバンから生物圏まで
 第1章 星のライフサイクルと系外惑星の可能性
 第2章 地球外知的生命は存在するか
 第3章 星の成り立ちとその一生
 第4章 大きなスケールでとらえる宇宙
 第5章 熱いはじまりから初期宇宙へ
 第6章 ブラックホールとタイムマシン
第2部 宇宙のはじまりと終わり
 第7章 減速か加速か・宇宙の未来を予測する
 第8章 はるか遠い未来の宇宙
 第9章 宇宙のはじまり・最初の1000分の1秒
第3部 宇宙を支配する法則を求めて
 第10章 宇宙と微視的世界の統一理論
 第11章 マルチバース理論の可能性
付録 宇宙にみられるさまざまなスケール
訳者あとがき
原注
用語解説
さくいん

 まず第1部で現在知られている恒星・宇宙の歴史を概観する。

 第2部では、どうも現在の宇宙の膨張は加速しているらしいこと、そしてそのエネルギーはダークエネルギーとダークマターだろうということを述べる。現在このダークエネルギーやダークマターの正体は分かっていないわけだが、今後10年以内には明らかになるだろうという展望も述べられている。

 第3部は超統一理論への期待、人間原理の評価、マルチバース(多宇宙)理論の可能性を述べる。

 訳者は科学書の翻訳では定評のある青木薫氏なので安心して読める。

 

※ p.80のグレートウォールまでの距離は200光年は近すぎる。2億光年の間違いだと思う。

2003年9月記

戻る home