プリオン病の謎に挑む 金子清俊 岩波科学ライブラリ93
ISDN4-00-006593-9 1,100円 2003年5月
目次
まえがき
1 プリシナー教授との出会い
2 まったく新しい病原体プリオン
3 独創的研究室 スタンと過ごした6年間
4 プロテインX プリオン増殖のメカニズム
5 治療薬開発の戦略
6 感染を予防するために
7 これからのプリオン研究
あとがき
プリオンタンパク質による感染症を明らかにしたプリシナー教授の下で働いた著者。個性が強いという評判のプリシナー教授とはウマがあったという。
著者は、正常型プリオンタンパク質の構造をほどくと考えられているという、プロテインXを追っている。
著者はもともと臨床医なので、予防、治療にも希望をもっている。そしてそれは、アルツハイマー型老人性痴呆、脊髄小脳変異症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、筋ジストロフィーなどにつながるかもしれないという展望を述べる。
2003年7月記