ニュートリノ天体物理学入門

ニュートリノ天体物理学入門 小柴昌俊 講談社ブルーバックス
ISBN4-16-149637-9 700円 2002年12月

目次
はじめに
第1章 物理との出会い
第2章 素粒子とそれらの間に働く力
第3章 星の一生と元素の誕生
第4章 宇宙のはじまり
第5章 ニュートリノ天体物理学の誕生(カミオカンデ)
第6章 さらなる発展(スーパーカミオカンデ、その他)
第7章 これから何処へ
用語解説
さくいん

 2002年ノーベル物理学賞受賞者による、自分自身の業績の解説。ノーベル賞受賞と本の出版が非常にぴったりと合っているが、もちろんそんなに急に本ができるわけはないので、たまたまタイミングがうまくあったのだと思う。

 みずからの学生時代、研究者になりたてのころの思い出から初め、素粒子論・統一理論の簡単な解説、さらに元素の起源のはなし、そして専門のニュートリノ天体物理学の話しを解説する。こうしてニュートリノ天体物理学が、こうした中でどういう位置を占めているものかがわかるようになっている。また、専門が実験物理学なので、かえって理論物理学の解説がわかりやすい桃のになっているという特徴もある。はじめには、「中2の孫娘には1/3以上、その母親には半分以上」わかる内容だと書いてある。

2003年1月記

戻る  home